東京都健康安全研究センター
無菌性髄膜炎  aseptic meningitis

更新日:2015年5月28日

1 無菌性髄膜炎とは

 無菌性髄膜炎は、一般的な細菌検査で髄液から細菌を検出せず、細菌性髄膜炎と同様の症状を呈する炎症です。無菌性髄膜炎の多くはウイルス性であることが多く、ウイルスの種類により季節的な流行もみられます。

  

2 原因と感染経路

  主な病原体は、エンテロウイルス属のウイルスです。代表的なものにエコーウイルスやコクサッキーウイルス、エンテロウイルス71があります。

 他にもムンプスウイルスやマイコプラズマ、通常の細菌検査では検出されない種類の細菌、真菌、寄生虫などが病原体になることがあります。このようにいろいろな病原体によって発症しますが、悪性疾患などの様々な非感染性疾患でも無菌性髄膜炎を起こすことがあります。

 感染経路は病原体によって様々ですが、主な病原体であるエンテロウイルス属では、病原体が付着した手で口や鼻に触れることによる「糞口感染」や、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原体による「飛まつ感染」によります。

 

3 症状

  主な病原体であるエンテロウイルス属による発症の場合は、潜伏期間が3~5日で、主な症状は、発熱、頭痛、悪心、おう吐です。病原体によっては、下痢や発疹を伴うことがあります。 

 

4 治療

  ウイルスによる髄膜炎では、特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

  ムンプスウイルスによるものなど一部を除き、予防接種はありません。

 予防には手洗い、うがいが有効です。

 

6 診断・感染症法との関連

  髄液一般検査でウイルス性が疑われた場合、髄液、咽頭ぬぐい液、便を採取して病原体を検出します。

 感染症法上、五類感染症(定点把握対象)として定められ、定点医療機関から毎週その数が報告されています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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