東京都健康安全研究センター
クリミア・コンゴ出血熱 Crimean‐Congo Hemorrhagic Fever

更新日:2016年12月2日

1 クリミア・コンゴ出血熱とは

 クリミア・コンゴ出血熱とは、クリミア・コンゴ出血熱ウイルスによる感染症です。急性熱性疾患で、ウイルス性出血熱の一種です。

 クリミア・コンゴ出血熱の発生地域は、アフリカ大陸から東欧、中近東、中央アジア諸国、中国西部にかけて広く分布しています。

 名称は、クリミア地方とコンゴの患者から分離されたウイルスが同一であったことが確認されたことによります。

 

2 原因と感染経路

 病原体は、ブニヤウイルス科(Bunyaviridae)のナイロウイルス属(genus Nairovirus)に属しているクリミア・コンゴ出血熱ウイルスです。

 野生や家畜の哺乳動物(ウシ、ヤギ、ヒツジなど)がウイルスの宿主で、マダニが媒介することもあります。

 感染経路は、ウイルスを保有したマダニにかまれることによります。また、ウイルスを保有をした動物の血液や組織、患者の血液や排泄物などに触れることでも感染します。

 

3 症状

 潜伏期間は2~9日です。発症は突発的で、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛を起こします。重症化すると点状出血から大紫斑までの多様な出血がみられます。肝腎不全や消化管出血をおこして死亡することがあります。

 感染したとき発症率は20%程度と推定されています。

 

4 治療

 特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

 予防接種はありません。流行地域では、屋外ではDEETを含有する虫よけスプレーを使用し、衣服や肌にダニが付いていないか確認し除去することと、家畜を含む動物にむやみに近づかないようにすること、また、動物の血液に触れないようにしましょう。

 

6 診断・感染症法との関連

 診断は、病原体の検出、病原体の遺伝子の検出、抗原検査あるいは抗体検査によります。

 感染症法では一類感染症に定められており、診断した医師は直ちに最寄の保健所へ届け出ることが義務付けられます。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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