東京都健康安全研究センター
伝染性紅斑 Erythema infectiosum

更新日:2015年6月26日

 

1 伝染性紅斑とは

 伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。皮膚の発しんを主症状とし、両頬がリンゴのように赤くなることから別称「リンゴ病」とも呼ばれます。

 

2 原因と感染経路

 病源体は、ヒトパルボウイルスB19 (Human parvovirus B19)です。

 患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」があります。

 

3 症状

 約10日(4~20日)の潜伏期間の後、両頬に境界鮮明な紅い発しんが現れます。続いて体や手・足に網目状の発しんが拡がりますが、これらの発しんは、通常1週間程度で消失します。多くの場合、頬に発しんが出現する7~10日前に、微熱や風邪のような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。発しんが現れる時期にはウイルスの排出量は低下し、感染力もほぼ消失します。
 妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあります。 

 

4 治療  

 特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

 予防接種はありません。

 予防には、手洗い、うがい、咳エチケットが有効です。(咳エチケットについて

 保育園や学校など周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、できるだけ患者との接触を避けるよう注意が必要です。 

 

6 検査・感染症法との関係

 通常は症状から診断されますが、検査診断は、抗体検査や病源体遺伝子の検出によります。

 感染症法では、五類感染症(定点把握対象)として定められ、定点医療機関から毎週患者数が報告されています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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