東京都健康安全研究センター
A型肝炎 Hepatitis A

更新日:2015年7月28日

1 A型肝炎とは

 A型肝炎とは、A型肝炎ウイルスによる感染症です。世界中でみられますが、上下水道の整備されていない衛生状態の悪い地域では感染するリスクが高くなります。

 

2 原因と感染経路

 病原体はA型肝炎ウイルス(hepatitis A virus)です。
 感染経路は、汚染された食物などを摂取することによっておこる感染、ウイルスが付着した手で口に触れることによる感染があります(経口感染)。また、性的接触による感染(糞口感染)もあります。

 

3 症状

 潜伏期間は2~7週間程度です。発熱、全身倦怠感などの症状に続いて、食欲不振・嘔吐などの消化器症状、さらに数日後には肝機能低下による黄疸を呈します。乳幼児の感染では症状が軽いことが多いですが、年齢が上がると症状が重くなる傾向があり、高齢者では重症化(劇症肝炎・死亡)することがあります。 

 

4 治療

 特別な治療方法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。安静と食事療法が基本となります。

 

5 予防のポイント

 衛生状態の悪い地域では、生水、氷、生野菜、カットフルーツなどの加熱されていない食品を喫食しないようにしましょう。トイレの後や調理・食事の前には石鹸と流水で十分に手を洗いましょう。感染した場合には、症状が現れる前から症状が消えた数週間後まではウイルスの排出があるので、周りの人に感染させないよう注意して下さい。有効な予防法は予防接種です。上下水道の整備されていない衛生状態の悪い地域に渡航する際には、トラベルクリニック等で予防接種の相談をされることをお勧めします。

 

6 診断・感染症法との関係

 診断は、血液もしくは便を採取してウイルスの遺伝子を検出する、もしくは血清中のIgM抗体を検出します。感染症法では、四類感染症(全数把握対象)に定められており、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出ることが義務付けられています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

本ホームページに関わる著作権は東京都健康安全研究センターに帰属します
© 2015 Tokyo Metropolitan Institute of Public Health. All rights reserved.