東京都健康安全研究センター
E型肝炎 Hepatitis E

更新日:2015年7月28日

1 E型肝炎とは

 E型肝炎は、E型肝炎ウイルスによる感染症です。世界中でみられますが、上下水道の整備されていない衛生状態の悪い地域では感染するリスクが高く、雨季の洪水後の井戸の汚染等で集団感染が起こることがあります。豚などの肉や内臓の生食あるいは加熱不十分な状態での喫食でも感染する事例が複数報告されたため、我が国では平成27年6月より食品衛生法に基づき、豚の肉や内臓を生食用として販売・提供することが禁止されました。

 

2 原因と感染経路

 病原体は、E型肝炎ウイルス(HEV)です。

 感染経路は、汚染された食物などを摂取することによっておこる感染、ウイルスが付着した手で口に触れることによる感染があります(経口感染)。

 

3 症状

 潜伏期間は15~50日間(平均6週間)程度です。発熱、全身倦怠感、食欲不振、吐き気・嘔吐といった症状が見られ、数日後に黄疸がみられます。症状が軽い場合もありますが、妊婦では通常よりも重症化することがあります。

 

4 治療

 特別な治療方法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。安静と食事療法が基本となります。

 

5 予防のポイント

 衛生状態の悪い地域では、生水、氷、生野菜、カットフルーツなどの加熱されていない食品を喫食しないようにしましょう。トイレの後や調理・食事の前には石鹸と流水で十分に手を洗いましょう。現在、予防接種はありません。

 

6 診断・感染症法との関係

 診断は、血液もしくは便を採取してウイルスの遺伝子を検出する、もしくは血清中のIgM抗体を検出します。感染症法では、四類感染症(全数把握対象)に定められており、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出ることが義務付けられています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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