東京都健康安全研究センター
日本紅斑熱 Japanese spotted fever

更新日:2017年3月1日

1 日本紅斑熱とは

 日本紅斑熱は、細菌の一種であるリケッチアによる感染症です。千葉以西の太平洋側を中心に発生が見られ、東京都では、数年に1例程度の患者の報告があります。

 

2 原因と感染経路

 病原体は、日本紅斑熱リケッチア(Rickettsia japonica)です。

 リケッチアを保有したマダニに刺されることによって感染します。ヒトからヒトへうつることはありません。

 

3 症状

 潜伏期は2~8日で、頭痛、全身倦怠感、高熱などを伴って発症します。紅色の発疹(斑丘疹)が手首足首に出現し体に向かって広がるのが特徴です。

 

4 治療

 抗菌剤による治療を行います。治療が遅れると重症化する場合があるので、早期発見・早期治療が重要です。

 

5 予防のポイント

 予防接種はありません。

 ダニの吸着を防ぐことが最も重要です。野山、河川敷など、やむを得ず立ち入る場合、肌の露出を避け、虫よけ剤を適宜使用します。地面に寝転んだり腰をおろすことは避けましょう。また、衣類にダニがついていることがあるので、帰宅後は、早めに着替え、屋内にダニを持ち込まないように注意しましょう。

 

6 診断・感染症法との関連

 診断は、病原体あるいは病原体の遺伝子の検出、抗体検査によります。 

 発症前に、野山や河川敷などでの活動歴があれば本症が疑われます。痂皮(かひ。いわゆる「かさぶた」のこと。)を伴う典型的な「刺し口」を証明するのが診断のポイントです。刺し口は皮膚の柔らかい隠れた部分にみられますが、見つからない場合もあるので注意が必要です。

 感染症法では、四類感染症に定められており、診断した医師は直ちに最寄の保健所へ届け出ることが義務づけられています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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