東京都健康安全研究センター
ラッサ熱 Lassa fever

更新日:2015年7月3日

1 ラッサ熱とは

 ラッサ熱はラッサウイルスによる感染症です。流行地はナイジェリア、リベリア、シエラレオーネ、ギニア、中央アフリカ共和国などの西アフリカ一帯です。日本では1987年の輸入例を除き発生例はありません。

 

2 原因と感染経路

 病原体はラッサウイルス(Lassa virus)です。患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染(飛まつ感染)、あるいはウイルスの含まれる患者の血液、唾液や排泄物に直接触れて、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染(接触感染)があります。

 自然界ではヤワゲネズミ(マストミス)というネズミの一種の体内にウイルスが存在します。このネズミを触ったり、糞や尿によって汚染された食品の摂取、食器の使用、塵や埃を吸いこむことによっても感染(経口感染)します。

 

3 症状

 潜伏期間は1~3週間程度です。発熱、全身の痛み、嘔吐、下痢、粘膜からの出血がおこります。耳が聞こえにくくなったり、手足が震えたり、いろいろな症状が現れ、死亡することもあります。

 

4 治療

 治療には抗ウイルス剤(リバビリン)を使用します。早期に治療を開始すると、致死率は減少します。

 

5 予防のポイント

 予防接種はありません。ヤワゲネズミが生息している西アフリカでは、ネズミに噛まれないように、ネズミの糞尿による汚染の可能性があるものを触らないようにしましょう。

 

6 診断・感染症法との関係

 病原体の検出、抗原の検出、病原体の遺伝子の検出、血清抗体の検出により診断します。

 感染症法では一類感染症に定められており、診断した医師は直ちに最寄りの保健所へ届け出ることが義務付けられます。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

本ホームページに関わる著作権は東京都健康安全研究センターに帰属します
© 2016 Tokyo Metropolitan Institute of Public Health. All rights reserved.