東京都健康安全研究センター
マールブルグ病 Marburg disease

更新日:2016年12月2日

1 マールブルグ病とは

 マールブルグ病とは、マールブルグウイルスによる感染症です。急性熱性疾患で、ウイルス性出血熱の一種です。

 マールブルグ病の発生地域は、アフリカのウガンダ、ケニア、ジンバブエ、ザイール(現コンゴ民主共和国)、アンゴラなどです。

 名称は、ドイツのマールブルグなどにアフリカから実験用としてアフリカミドリザルが輸入され、関係者に急性熱性疾患が発生してこの疾患が発見されたことによります。

 

2 原因と感染経路

 病原体は、フィロウイルス科(Filoviridae)に属するマールブルグウイルス(Marburg virus)です。

 自然界での宿主、ヒトへの感染経路などは不明ですが、コウモリが宿主ではないかと疑われています。

 感染者や患者の血液や体液、分泌物、排泄物との濃厚接触でうつります。

 

3 症状

 潜伏期間は3~10日です。発症は突発的で、発熱、頭痛、筋肉痛、背部痛、皮膚粘膜発しん、のどの痛みを起こします。それに続いておう吐、水様性下痢がみられます。全身に暗赤色の発しんや紅斑が発生し、症状が進行すると体の色々な部分から出血し、死亡することがあります。致死率は30%とされています。

 

4 治療

 特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

 予防接種はありません。発生地域ではコウモリのいる場所に近寄らないことが重要です。

 

6 診断・感染症法との関連

 診断は、病源体の検出、病原体の遺伝子の検出、抗原検査あるいは抗体検査によります。

 感染症法では一類感染症に定められており、診断した医師は直ちに最寄の保健所へ届け出ることが義務付けられます。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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