東京都健康安全研究センター
麻しん Measles

更新日:2016年9月8日

渡航歴のある麻しん患者やその接触者からの患者の発生が
都内および周辺自治体において散見されています

かかる前に麻しん・風しん混合ワクチンを接種しましょう

 

1 麻しんとは

 麻しんは、麻しんウイルスによる感染症です。

 国内発生は、予防接種の徹底(2回目予防接種の導入、2回目接種を受けていない年代を対象にした接種等)により激減しました。最近のウイルス分離・検出状況で、2010年11月以降は海外由来のみの遺伝子型がみられており、海外からの輸入症例が中心ということが言えます。

 世界でも、麻しんの排除(elimination)に向けて、予防接種率の向上等の麻しん対策が強化されていますが、途上国では、いまだに5歳以下の子どもの主な死亡原因となっています。

 

2 原因と感染経路

 病源体は、麻しんウイルス(measles virus)です。

 空気感染が主たる感染経路ですが、その他に、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」、およびウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。

 発症した人が周囲に感染させる期間は、発しんが出現する4日前から発しん出現後4~5日くらいまでです。なお、感染力が最も強いのは発しん出現前の期間です。

  

3 症状 

 感染力はきわめて強く、麻しんに対する免疫を持っていない人が、感染している人に接すると、ほぼ100%の人が感染します。

 感染しても発症しない不顕性感染はなく、全て発症します。典型的には、約10〜12日間の潜伏期間の後、38℃程度の発熱及びかぜ症状が2〜4日続き、その後39℃以上の高熱とともに発しんが出現します。主な症状は、発熱・発しんの他、咳、鼻水、目の充血などです。

 また、合併症として、肺炎、中耳炎、稀に、脳炎、失明等があり、肺炎や脳炎は、重症化すると死亡することもあります。

 修飾麻しん:過去のワクチン接種の効果が弱まった場合など、麻しんに対する免疫が不十分な状態の人が感染した場合、軽症で非典型的な症状になることがあります。例えば、潜伏期が延長する、高熱が出ない、発熱期間が短い、などです。感染力は弱いものの、周囲の人への感染源になるので注意が必要です。

 一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

 

4 治療

 特別な治療法は無く対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

 有効な予防法は、麻しんワクチン接種です。

 予防接種法に基づく定期予防接種が行われています。

   詳しくは、お住まいの区市町村の予防接種担当窓口にお尋ねください。

 

6 診断・感染症法との関連

 診断は3つの症状(1.麻しんに特徴的な発しん、2.発熱、3.咳・鼻汁・結膜の充血などの風邪様症状)が揃うことによります。

 診断の確定は、病源体の検出あるいは抗体検査によります。

 感染症法では、五類感染症(全数把握対象)に定められており、診断した医師は直ちに最寄の保健所に届け出ることが定められています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

東京都感染症情報センター
(東京都健康安全研究センター健康危機管理情報課)
〒169-0073
東京都新宿区百人町3丁目24番1号
電話:03-3363-3231(代)
FAX:03-3368-4060
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