マイコプラズマ肺炎
Mycoplasma pneumonia
マイコプラズマ肺炎は、都内25ヶ所の基幹定点医療機関から報告を受けており、1年を通して報告があります。年齢別には1〜4歳の報告が多く、1〜9歳の小児が全体の7〜8割を占めています。
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マイコプラズマ肺炎の流行状況(東京都) |
1 マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎とは、発熱・咳・倦怠感・頭痛などを主症状とする呼吸器感染症です。1〜4週間の潜伏期間の後、発熱に続いて咳が出現し、解熱回復した後も咳が3〜4週間続く場合があります。
感染により抗体ができますが、生涯続くものではなく、再感染もよく見られます。
合併症としては無菌性髄膜炎、脳炎などの中枢神経系症状、発疹等の皮膚病変、肝炎などの肝機能障害が報告されています。
2 原因と感染経路
マイコプラズマ・ニューモニア(Mycoplasma pneumoniae)を原因とします。
マイコプラズマ肺炎にかかった人のせきやくしゃみなどのしぶきに含まれる病原体によって人から人へ感染します(飛まつ感染・接触感染)。
全ての年齢層で感染のリスクがありますが、感染症発生動向調査によると、日本での罹患年齢は幼児期、学童期、青年期が中心です。
小学生から若年成人の肺炎は、マイコプラズマ・ニューモニアが原因であることが多く、小児科では発生頻度の高い感染症の一つといえます。濃厚な接触により感染が成立し、家庭内などでの感染がよくみられます。
3 マイコプラズマ肺炎の治療
肺炎の治療は抗菌薬による化学療法と、発熱や咳の症状を抑えるための対症療法が主体となります。ほとんどの場合、外来の内服治療で治ります。外出を控え、医師の指示に従い、服薬・安静に努めましょう。
4 予防のポイント
マイコプラズマに対する予防接種はありません。抗菌薬の予防投与も一般に行われません。
感染を広げないためのポイントは、咳エチケットと手洗いです。
咳があるときはマスクを着用しましょう。
咳やくしゃみをする時はティッシュやマスクを口と鼻にあて、他の人に直接飛まつがかからないようにしましょう。咳エチケットについてはこちら へ
周囲に咳等の呼吸器症状を呈する患者さんがいる方は、健康観察を行い、早期発見に努めましょう。
症状のある方は、早めに医療機関を受診しましょう。医療機関を受診する際は、他の患者への感染を防止するため、必ずマスクを着用してください。
5 感染症法・学校保健安全法との関係
マイコプラズマ肺炎は感染症法により五類定点把握疾患に定められ、全国約460ヵ所(都内25ヶ所)の基幹定点医療機関から毎週報告されています。
学校保健安全法では、第三種その他の感染症に含まれ、出席停止について特に明記された疾患ではありません。登園・登校については、主治医の意見及び患者さん本人の体調により判断してください。
6 検査や病原体の話
マイコプラズマ肺炎の検査は、血清診断、病原体の分離や遺伝子検出法で行われます。
種々の抗体測定キットが市販されており、医療機関では極めて簡便で迅速な検査ができますが、早期診断には不向きな面も見受けられます。平成23年10月に、マイコプラズマ核酸同定検査(LAMP法)が保険適用される予定となっています。迅速なマイコプラズマ感染症診断が期待されます。
7 さらに詳しい情報が必要な方のリンク先
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国立感染症研究所 ・IDWR:感染症の話 「マイコプラズマ肺炎」 ・IASR Vol.28 No.2(No.324)February 2007 |
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2011年 国内におけるマイコプラズマ感染症の集団発生事例 |
更新日 2011年10月19日
