東京都健康安全研究センター
咽頭結膜熱  PCF(Pharyngoconjunctival fever)

更新日:2015年6月29日

 

1 咽頭結膜熱とは

 咽頭結膜熱とは、アデノウイルスによる感染症です。流行時期は夏期で、プールでの感染があることから「プール熱」とも呼ばれます。最近数年の傾向として冬季にも小流行がみられることがあります。

 

2 原因と感染経路

 病原体はアデノウイルス(adenovirus)です。

 感染力は非常に強く、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染(飛まつ感染)、あるいは、ウイルスが付着した手やタオルなどの患者が触れたものを介して感染します(接触感染)。

 

3 症状

 潜伏期間は5~7日程度です。発熱・咽頭炎・結膜炎を3主症状とし、その他、リンパ節の腫れ、腹痛、下痢などが生じることもあります。症状は1~2週間程度でおさまります。まれに重症肺炎を合併することがあります。

 

4 治療

 特別な治療はなく、症状に応じた対症療法が行われます。食事をとりやすいよう、柔らかく、薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけることが大切です。

 

5 予防のポイント

 手洗い、うがいを心がけましょう。プールや温泉施設を利用する際は、前後のシャワーを必ず浴び、タオルは個別にし、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。

 

6 診断・感染症法との関連

 咽頭結膜熱は、咽頭ぬぐい液や便などを採取して、ウイルス分離あるいはウイルス抗原を検出することで診断します。

 感染症法では、五類感染症(定点把握対象)として定められ、定点医療機関から毎週患者数が報告されています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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