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百日咳
pertussis(whooping cough)
過去10年間と比較して、百日咳の報告数が増えています。
百日咳は都内264ヶ所の小児科定点医療機関からの報告を受けていますが、2010年21週(5月末)以降増加し、第25週(6月末)には、感染症法施行(1999年)以来最大の報告数となりました。年齢別には、2007年以降20歳以上の成人患者の割合が増加しています。これはワクチンの効果が低下してきたことが原因の一つと推測されています。
大人から、重症化しやすい新生児や乳幼児への感染を防ぐために今後も注意が必要です。
| 百日咳の流行状況(随時更新:都内過去5年間) | |
| 東京都における百日咳患者の年齢構成(264小児科定点医療機関) |
1 百日咳とは
百日咳は、百日咳菌という細菌に感染して起こる呼吸器感染症です。
特有のけいれん性の咳を特徴とし、新生児や乳幼児では、咳に続いて嘔吐や無呼吸発作が生じ、重症化することがあります。
成人では、咳が長期間続きますが比較的軽い症状で経過することが多く、受診・診断が遅れることがあります。気がつかないうちにワクチン未接種の新生児や乳幼児への感染源となることが問題です。
【典型的な経過】
感染から約1週間(4〜21日)の潜伏期間を経て、風邪症状が続き(カタル期:約2週間)、徐々に咳が強くなっていきます。
その後、連続した咳の最後に大きく息を吸い込み、痰を出しておさまるという症状を繰り返します(痙咳期:約2〜3週間)。
激しい咳は徐々におさまりますが(回復期:2〜3週間)、回復まで2〜3ヶ月かかることがあります。
2 原因と感染経路
百日咳菌を原因とします。
百日咳にかかった人の咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれる菌を吸いこむことによって感染します(飛まつ感染)。
3 百日咳の治療
咳の症状を抑えるための対症療法、抗生物質の投与を必要に応じて行います。服薬期間など医師の指示に従い、服薬・安静につとめましょう。
患者さんの同居家族や、濃厚に接触した方については、予防的に抗生物質を投与することもありますので主治医にご相談ください。
4 予防のポイント
予防接種
百日咳のワクチンは三種混合ワクチン(DPT:ジフテリア・百日咳・破傷風)として、生後3ヶ月から接種できます。三種混合ワクチンは副反応が少なく、乳児期にも安全に接種することができます。
標準的な接種期間・回数は以下のとおりです。
- 1期初回(DPT):生後3ヶ月から12ヶ月に達するまでの期間(3〜8週の間隔で3回接種)
- 1期追加(DPT):1期初回接種終了後6ヶ月以上たってから、標準的には接種後12ヶ月から18ヶ月に達するまでの期間(1回接種)
- 2期(DT:ジフテリア・破傷風※):11歳から12歳(1回接種※2期には百日咳は含まれません)
1期については、生後3ヶ月から90ヶ月未満の期間は、定期接種として無料で接種できます。詳しいことは、お住まいの自治体の予防接種の担当部署にお問い合わせください。
現在日本では、思春期以降を対象とした大人向けの百日咳ワクチン(三種混合ワクチン)は認可されていません。
予防接種についてさらに詳しい情報をお求めの方は、こちら(社団法人細菌製剤協会HP)をご覧下さい。
『咳エチケット』
咳やくしゃみをする時はティッシュやマスクを口と鼻にあて、他の人に直接飛まつがかからないようにしましょう
咳エチケットについては こちら へ
5 感染症法・学校保健安全法との関係
百日咳は感染症法により五類定点把握疾患に定められ、都内264ヵ所(全国約3000ヵ所)の小児科定点医療機関から毎週報告されています。
百日咳は学校保健安全法では第二種感染症に指定されており、特有の咳が消失するまで出席停止となっています(ただし、病状により感染の恐れがないと認められたときはこの限りではありません)。
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6 検査や病原体の話
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6 さらに詳しい情報が必要な方のリンク先
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注目すべき感染症:「百日咳」 (国立感染症研究所 IDWR 2010年第24号) |
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百日咳(発生動向・病原微生物検出情報) (国立感染症研究所) |
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東京都微生物検査情報 (百日咳 2008年12月) |
更新日 2011年3月23日
