東京都健康安全研究センター
重症急性呼吸器症候群 (SARS Severe Acute Respiratory Syndrome)

更新日:2015年7月8日

1 重症呼吸器症候群(SARS)とは

 重症呼吸器症候群(SARS)とは、2003年に初めて報告された新しい種類のコロナウイルスによる感染症です。

 2002年11月に中国広東省で発生し、その後2~3ヶ月間で北米、南米、ヨーロッパ、アジアの20数カ国以上に拡がりましたが、2003年7月にWHOによって終息宣言が出されています。

 

2 原因と感染経路

 病原体はコロナウイルス(SARS-CoV)です。

 感染経路は、ヒトとヒトの間での密接な接触によるものとみられ、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染(飛まつ感染)、あるいはウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染(接触感染)があります。また患者の便にウイルスが含まれるので、便で汚染されたものが口に入ることによる感染(経口感染)もあります。

 

3 症状

 潜伏期間は2〜10日程度です。

 38℃以上の発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛などのインフルエンザ様症状がみられます。その他に、下痢症状も多くみられます。その後、咳や呼吸困難を伴う肺炎がみられ、死亡することもあります。

 

4 治療

 特別な治療はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

 予防接種や予防薬はありません。患者が発生した場合、患者発生地域に滞在する際には、手洗い、うがい、咳エチケットを心がけましょう。

 

6 診断・感染症法との関連

 SARSは、便、喀痰、鼻咽腔ぬぐい液、血清などを採取して、ウイルス分離・同定、遺伝子の検出、血清抗体測定により診断します。

 感染症法では、二類感染症(全数把握対象)に定められており、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出ることが義務付けられています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

 

本ホームページに関わる著作権は東京都健康安全研究センターに帰属します
© 2015 Tokyo Metropolitan Institute of Public Health. All rights reserved.