東京都健康安全研究センター
重症熱性血小板減少症候群(SFTS) Severe fever with thrombocytopenia syndrome

更新日:2015年9月11日

1 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは

 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは、2011年に初めて特定された新しいウイルス(SFTSウイルス)による感染症です。2009年に中国、米国で症例が報告されて以降、現在までに中国では少なくとも7つの省で患者報告がありました。2013年には韓国においても重症熱性血小板減少症候群の患者発生が初めて確認されました。 日本では2012年に発生した症例が2013年1月に初めて報告されました。その後、九州、四国、中国、近畿を中心に患者が報告されています。

 

2 原因と感染経路

 病原体は、SFTSウイルスです。

 ウイルスを保有しているフタトゲチマダニ等のマダニに咬まれることにより感染します。感染患者の血液、体液との接触感染も報告されています。

 マダニは野外に生息する大型のダニで、屋内に生息するダニ(コナダニ類・チリダニ類など)はこの疾患とは関係ありません。

 

3 症状

 潜伏期間は6日~2週間程度です。主な症状は発熱と消化器症状(おう吐、下痢など)が中心で、倦怠感、リンパ節のはれ、出血症状なども見られます。致死率は6~30%といわれています。(中国では2009年当初の報告例が少なく致死率は30%でしたが、その後の調査により6%程度と推定されています)。

 

4 治療

 特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

 野外でマダニ等に咬まれないようにすることが大切です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意が必要です。草むらややぶなど、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくすることが大切です。感染者の血液、体液、排泄物との直接的な接触も避ける様にして下さい。

 現在、予防接種はありません。 

 

6 診断・感染症法との関係

 血液を採取して、ウイルスの分離・同定およびRT-PCR法によるウイルス遺伝子の検出のほか、急性期および回復期におけるウイルスに対する血清中IgG 抗体価、中和抗体価の有意な上昇の確認、または、IgM 抗体の検出により診断します。

 感染症法では四類感染症(全数把握対象)に定められており、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出ることが義務づけられています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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