東京都健康安全研究センター
ダニ媒介脳炎 Tick-Borne Encephalitis

更新日:2017年10月13日

1 ダニ媒介脳炎とは

 ダニ媒介脳炎は、マダニが媒介するウイルスによる感染症です。国内での感染は、北海道の一部地域で報告があります。アジアからヨーロッパにかけて温帯地域に存在しています。

 

2 原因と感染経路

 病原体は、マダニによって媒介されるフラビウイルス属のウイルスです。

 主に、ウイルスを保有したマダニに刺されることによって感染します。感染したヤギやヒツジの原乳を飲んでも感染することもあります。

 

3 症状

中央ヨーロッパ型

 潜伏期間は通常7~14日で、発熱、筋肉痛などのインフルエンザ様症状が2~4日間続きます。その後数日経って痙攣、めまい、知覚異常などの症状がでることがあります。致死率は1~2%で、回復後も頭痛、集中力の低下、無気力、うつ状態など後遺症が残ることがあります。

ロシア春夏脳炎

 潜伏期間は通常7~14日で、突然に高度の頭痛、発熱、悪心、異常なまぶしさを感じるなどの症状が発生し、その後順調に回復することもありますが、痙攣、精神症状、首や腕が弛緩して動かなくなるなどの症状がでることがあります。致死率は20%で、回復後も頭痛、集中力の低下、無気力、うつ状態など後遺症が残ることがあります。

 

4 治療

 特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

 一部の国ではワクチン接種が行われています。

 流行地域でのマダニの吸着を防ぐことが最も重要です。野山、河川敷など、やむを得ず立ち入る場合、肌の露出を避け、虫よけ剤を適宜使用します。地面に寝転んだり腰をおろすことは避けましょう。また、衣類にマダニがついていることがあるので、帰宅後は、早めに着替え、屋内にマダニを持ち込まないように注意しましょう。

 

6 診断・感染症法との関連

 診断は、病原体の検出、病原体の遺伝子の検出あるいは抗体検査によります。 

 感染症法では、四類感染症に定められており、診断した医師は直ちに最寄の保健所へ届け出ることが義務づけられています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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