東京都健康安全研究センター
つつが虫病 Tsutsugamushi disease (Scrub typhus)

更新日:2015年3月20日

1 つつが虫病とは

 つつが虫病は、細菌の一種であるリケッチアによる感染症です。北海道や沖縄を除く全国で発生が見られ、東京都では、毎年秋から初冬にかけて患者の報告があります。また、アジア、東南アジアにも広く存在しており、輸入感染症としても注意が必要です。

 

2 原因と感染経路

 病源体は、つつが虫病リケッチア(Orientia tsutsugamushi)です。

 リケッチアを保有したつつが虫(ダニの一種)の幼虫に刺されることによって感染します。ヒトからヒトへうつることはありません。

 

3 症状

 典型的には、5~14日の潜伏期の後に、全身倦怠感、食欲不振とともに頭痛、悪寒、発熱などの症状が現れます。数日後より、体幹部を中心に発しんが現れ、リンパ節の腫れを伴うこともあります。

 

4 治療

 抗菌剤による治療を行います。通常、抗菌剤が速やかに効きますが、治療が遅れると重症化する場合があるので、早期発見・早期治療が重要です。

 

5 予防のポイント

 予防接種はありません。

 ダニの吸着を防ぐことが最も重要です。野山、河川敷など、やむを得ず立ち入る場合、肌の露出を避け、虫よけ剤を適宜使用します。地面に寝転んだり腰をおろすことは避けましょう。また、衣類につつが虫がついていることがあるので、帰宅後は、早めに着替え、屋内につつが虫を持ち込まないように注意しましょう。

 

6 診断・感染症法との関連

 診断は、病源体の検出あるいは抗体検査などによります。 

 発症の1~3週間前に、流行地への旅行歴、もしくは野山や河川敷などでの活動歴があれば本症が疑われます。痂皮(かひ。いわゆる「かさぶた」のこと。)を伴う典型的な「刺し口」を証明するのが診断のポイントです。刺し口は皮膚の柔らかい隠れた部分にみられますが、見つからない場合もあるので注意が必要です。

 感染症法では、四類感染症に定められており、診断した医師は直ちに最寄の保健所へ届け出ることが義務づけられています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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