東京都健康安全研究センター
尖圭コンジローマ Condyloma acuminatum

更新日:2017年3月31日

 

1 尖圭コンジローマとは

 尖圭コンジローマとは、ウイルスの一種であるヒトパピローマウイルスが感染し、性器周辺に発症したものをいいます。世界中で発生がみられ、国内においても年間を通じて患者の報告があります。

 

2 原因と感染経路

 病原体は、ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス human papillomavirus:HPV)で、このウイルスは多くの種類がありますが、主にHPV-6とHPV-11、時にHPV-16がこの疾患を生じさせます。

 性交及び性交類似行為で、皮膚や粘膜の微小な傷から侵入して感染します。まれに手指や病変部位に接触する物を経由した接触感染で感染することがあります。また、分娩時の産道感染で母子感染することがあります。

 

3 症状

 潜伏期は数週間から2~3か月で、症状は、性器及びその周辺や子宮頸部や膣、肛門及びその周辺などに粒状の表面を持つ乳頭状、トサカ状あるいはカリフラワー状、あるいは扁平なイボが複数あるいは単独にできます。また、かゆみやうずくような痛みが伴うことがありますが、感染しても気が付かないことが多くあります。

 このイボは良性の腫瘍で、自然に治癒することも多くありますが、時に癌に移行することがあります。HPV-16、18、52、58などに感染した女性の場合、子宮頚部に感染し、子宮頚癌の発癌要因になることもあると考えられています。

 母子感染すると、小児の呼吸器に感染して呼吸困難をおこすことがあります。

 

4 治療

 治療には薬物療法、凍結療法及び外科的療法があります。

 

5 予防のポイント

 有効な予防法は、四価HPVワクチン接種です。

 予防には、ヒトパピローマウイルスを排出している相手との性的な接触を行わないことですが、無自覚で感染している場合もあり、ウイルスを排出しているかどうかを判別するのは困難です。性行為だけでなく性交類似行為も含む性的接触時にはコンドームを必ず使用することで予防ができますが、完全に防ぐことはできません。

 

6 診断・感染症法との関連

 症状で診断します。

 感染症法では、五類感染症(定点把握対象)として定められ、定点医療機関から毎週患者数が報告されています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

本ホームページに関わる著作権は東京都健康安全研究センターに帰属します
© 2017 Tokyo Metropolitan Institute of Public Health. All rights reserved.