東京都健康安全研究センター
インフルエンザニュース1999年3号
第3号(平成11年11月作成)

 

インフルエンザの流行時期が到来しました。

インフルエンザは、いつ頃流行するのでしょうか?

下の2つのグラフを参考にして、ここ2年の流行がどのようなものであったか説明いたします。 

 右上のグラフは、平成11年の1月から3月までの東京都内におけるインフルエンザ様疾患発生件数を年齢階級別に示したものです。
 全般的に1 月に報告数が急増している一方で、2月に流行のピークを迎えています。  この年は、30歳以上の成人にインフルエンザが大流行した時期です。
平成11年1-3月におけるインフルエンザ様疾患の発生

 右下のグラフは、平成10年の1月から3月までの東京都におけるインフルエンザ様疾患発生件数を年齢階級別に示したものです。
 上のグラフに比べて、すべての年齢階級が2月に流行のピークを迎えているのが分かります。
平成10年1-3月におけるインフルエンザ様疾患の発生

このグラフは、都内142の協力医療機関からの患者報告をもとにして作成しました。

 

さて、これらの2つのグラフから見て、以下のようなことが分かります。

  • 平成10年度の冬は、成人患者の報告数が増加した。
  • 平成9年度の冬と比べて、平成10年度の冬は小児や学童の報告数が減少した。
  • 平成10年度の冬は、全体的には報告数そのものは前年に比べて減少している。

平成10年度冬の流行についての特徴 

1 成人患者の報告数の増加について

 平成10年度の冬は、患者数そのものの報告数は少なかったといえますが、成人のインフルエンザ様疾患が増加したことにより、 老人保健施設などにおいて多数の死者がでたとして、マスコミ報道されました。厚生省の調べによりますと、
平成11年1月?3月にインフルエンザで死亡した人は1,287人にのぼり、前年同時期に比べて808人も増えました。
(この数は、1976年以来最高の数です)。

 

2 小児・学童の報告数の減少について

 平成9年度冬における0?4歳の小児の報告数は、2月をピークに1,500人近くにまでのぼっています。これに対して、平成10年度冬におけるそれは、700人程度の報告数にとどまっており、低い数値を示しています。
 次に平成10年度冬のグラフを見ていただきますと、10?14歳の学童に、 2月をピークとした流行が見られます。この流行は、30歳以上の大人に比べて顕著な流行ではありませんが、
この年は、大人と児童・学童のそれぞれ2回にわたって流行が到来したことを示しております。


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