東京都健康安全研究センター
エボラ出血熱 Ebola hemorrhagic fever

更新日:2015年11月9日

 

1 エボラ出血熱とは

 エボラ出血熱とは、エボラウイルスによる感染症です。出血症状を伴わないことも多く、現在ではエボラウイルス病と呼ばれるのが一般的になりました。

 エボラ出血熱は、1976年に、スーダンとコンゴ民主共和国の2か所同時期に、初めて発生しました。コンゴ民主共和国での発生は、エボラ川近くの村であったため、この川の名前にちなんで名づけられました。主にアフリカ中央部で発生していましたが、2014年3月のギニアでの集団発生を発端として、隣国のリベリア、シエラレオネなどの西アフリカ地域に流行が広がりました。

 

2 原因と感染経路

 病原体は、エボラウイルス(Ebola virus)です。

 エボラウイルスは患者の体液との直接接触でうつります。直接接触というのは、エボラ患者の血液や体液(尿、唾液、汗、糞便、吐物、母乳、精液)が、非感染者の眼、鼻、口、キズ(解放創や創傷部)に触れることです。

 また、感染した動物の体液に触れたり、動物を食べたりすることによっても感染します。

 エボラ患者は、症状が出るまでは、他の人に感染を広げることはありません。

  

3 症状

 潜伏期間は2~21日で通常7日程度です。発症は突発的で、40℃を超える発熱、頭痛、筋肉痛、のどの痛みを起こします。それに続いておう吐、下痢や多臓器不全、さらに進行すると全身の出血傾向がみられる場合もあります。

 感染したときの致死率は高く、症状は2~3日で急速に悪化し、約1週間程度で死に至ることが多い疾患です。

 

4 治療

 特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

 予防接種はありません。流行している地域に立ち入らないことが重要です。

  エボラ出血熱の流行地域

 

6 診断・感染症法との関連

 診断は、病源体の検出、抗原検査あるいは抗体検査によります。

 感染症法では一類感染症に定められており、診断した医師は直ちに最寄の保健所へ届け出ることが義務付けられます。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

2014年の西アフリカ諸国の流行について

関係機関による情報提供

東京都

国の機関

WHO

CDC

過去の流行について

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