東京都健康安全研究センター
細菌性髄膜炎 Bacterial meningitis(髄膜炎菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く。)

更新日:2017年3月24日

 

1 細菌性髄膜炎とは

 細菌性髄膜炎は、様々な細菌の感染によって髄膜(脳や脊髄を覆う膜)に炎症を起こす疾患の総称です。

 感染症法では、「髄膜炎菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く。」と定義されており、これらによる場合には、それぞれ、侵襲性髄膜炎菌感染症侵襲性肺炎球菌感染症侵襲性インフルエンザ菌感染症として扱われます。

 

2 原因と感染経路

 細菌性髄膜炎の主な病原体は、髄膜炎菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌ですが、これ以外にも、B群レンサ球菌やリステリア菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌などのグラム陰性桿菌などがあります。

 感染経路は病原体によって様々ですが、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原体による「飛まつ感染」によるものや、病原体が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」が多くなっています。

 

3 症状

 髄膜炎の主な症状は、発熱、頭痛、嘔吐を特徴とすることです。意識障害が出ることもあります。首を動かしにくくなる硬直(項部硬直)、大腿筋が動かしにくくなる硬直(Kernig徴候)、首を屈曲すると股関節と膝関節の屈曲が誘発される(Brudzinski徴候)などの症状が見られることがあります。

 

4 治療

 細菌性髄膜炎では、病原体に合わせた抗菌薬療法が行われます。病原体が確定する前からの投与が必要とされているため、様々な細菌に効くように複数の抗菌薬を組み合わせて行われます。また、抗炎症薬の投与など症状に応じた対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

 以下の細菌には予防接種があります。

 予防には手洗い、うがいが有効です。

 

6 診断・感染症法との関連

 症状及び、髄液細胞数の増加、髄液蛋白量の増加と糖の減少を検査することによります。

 感染症法上、五類感染症(定点把握対象)として定められ、定点医療機関から毎週その数が報告されています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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